運営:司法書士法人 芝事務所
※営業時間外の日時をご希望の場合はご予約時にご相談ください。
静岡事務所〒420-0853 静岡県静岡市葵区追手町8番1号 日土地ビル5F
清水事務所〒424-0807 静岡県静岡市清水区宮代町9番15号
静岡債務整理相談センターTOP > 個人再生 > 個人再生後はクレジットカードが使えなくなる?いつからクレジットカードは作れるの?
「個人再生をしたらクレジットカードは使えなくなるの?」
「個人再生の何年後から新しいクレジットカードは作れるようになるの?」
個人再生のデメリットの1つとして、ブラックリストに登録されるため、クレジットカードが使えなくなるという点があります。
今持っているクレジットカードは当然、個人再生をすると使えなくなります。
また、新規でクレジットカードを作ることも、しばらくはできません。
新たにクレジットカードが作れるようになるのは、ブラックリストが明ける5〜10年後です。
この記事では、個人再生をした場合のクレジットカードへの影響と、クレジットカードを新たに作る方法について、詳しく解説します。
個人再生を行うと、最低でも5年間はクレジットカードの使用や新規作成ができません。
その仕組みについて、詳しく説明していきます。
合わせて、クレジットカードが使えない間の代用品としてオススメのカードもご紹介します。
個人再生をはじめ、債務整理を行うと、信用情報機関に債務整理をした履歴が登録されます。いわゆる、ブラックリスト状態となります。
信用情報機関には、主にC I C、J I C C、K S C(全銀協)の3種類があります。
全てのクレジットカード会社は、C I Cに加盟することが義務付けられています。
複数の信用情報機関に加盟することも可能で、多くのクレジットカード会社がC I Cの他にJ I C Cにもついでに加盟しています。
クレジットカード会社は、利用者の信用情報を信用情報機関に照会します。
その際、信用情報がブラックであれば、支払い能力がないとみなされ、カードの使用や作成は難しくなります。
だから、個人再生後にはクレジットカードが使えないというわけです。
信用ブラックの情報が保有される期間は、C I CとJ I C Cでは5年間、全銀協では10年間です。
つまり、個人再生から5年経てば、C I CとJ I C Cの信用ブラックから抜け出し、全銀協のみ信用ブラックの状態になります。
クレジットカードを新たに作るためには、少なくとも、全てのクレジットカード会社が加盟するC I Cの信用情報がブラック明けしていなければなりません。
ですから、クレジットカードの新規作成ができる可能性があるのは、個人再生の5年後からと言うことになります。
逆に、個人再生後5年間は、C I Cの信用情報がブラックのため、年収や職業等の条件がいくら良くても、自動的に審査から落とされてしまいます。
C I CでもJ I C Cでもブラックリストの掲載期間は、5年間です。
この5年間は、どう頑張ってもクレジットカードを作ることは難しいでしょう。
この期間は、クレジットカードの代わりに、デビットカードやプリペイドカードを利用しましょう。
デビットカードやプリペイドカードは審査がなく、誰でも作ることができます。
また、口座にある分だけ、チャージした分だけ利用できるので、お金の使いすぎを防ぐことができます。個人再生後にはぴったりのカードです。
それでは、個人再生から5年経過し、C I CとJ I C Cのブラック情報が消えた後、クレジットカードを新たに作る方法について考えていきましょう。
個人再生の信用情報は、5年で消えるのが原則です。
ですが、債権者が報告を忘れていたケースや、正しい日付で報告をしていなかったケースでは、5年経過してもまだ事故情報が残ってしまっていることがあります。
報告違いは、単なるミスであることが多いので、修正を依頼すればすぐに修正してくれる場合が多いです。
そのため、クレジットカードの審査を受ける前に、C I CやJ I C Cに信用情報を開示請求して確認しておくことをおすすめします。
現在、開示窓口に直接行って信用情報を確認する方法だけでなく、郵送やインターネットで開示請求をする方法もあります。
開示のための手数料は500円〜1000円程度です。
詳しい開示請求のやり方は、信用情報機関のホームページを参照してみてください。
注意したいのが、個人再生前に使っていたクレジットカード会社で、もう一度クレジットカードを作ることはできません。
個人再生をしたことで、社内ブラックリストに登録されてしまったからです。
社内ブラックになると、何年経とうが、二度とクレジットカードを作ることができません。
社内ブラックの情報は、グループ会社にも共有される可能性があるので、注意が必要です。
例えば、U F Jカードの社内ブラックになってしまうと、グループ会社のアコムが発行するクレジットカードや、アコムが保証する銀行系カードローンは利用できなくなります。
全銀協に加盟する銀行系クレジットカードは、全銀協が事故情報を保有する10年間は審査に通るのが厳しいでしょう。
例えば、三菱東京U F J -V I S A カードや、横浜バンクカードなどでは、審査にあたって全銀協の信用情報がチェックされます。
ですが、全ての銀行系クレジットカードが、全銀協に加盟しているわけではありません。
銀行系クレジットカードの中でも、全銀協から脱退している会社はたくさんあります。
いずれにしても、銀行系は元々審査基準の厳しいカードですので、個人再生後すぐに取引実績が白紙の状態で作るのは難しいでしょう。
また、外資系のアメックスでも、全銀協の信用情報を照会しています。
個人再生後10年間は、アメックスのクレジットカードを作ることはできない可能性があります。
ただし、アメックスの場合、個人再生の履歴が残っていても、収入や職業などの条件がよければクレジットカードを発行してくれる場合があるようです。個人再生後5年が経過していて、現在安定的に収入がある方は、申し込んでみても良いでしょう。
信用情報機関に開示請求をして、信用ブラックでないと確認できれば、クレジットカードの作成を申し込んでみましょう。
ここからは、ブラックリスト明け直後でもクレジットカードを作りやすい方法について、解説します。
クレジットカードには、大まかに分けて、「流通系」「信販系」「銀行系」「消費者金融系」などの種類があります。
個人再生をした後に作る最初の1枚は、できれば「流通系」など、審査に通りやすいクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
例えば、イオンカードやエポスカードは流通系のクレジットカードです。
また、楽天カードやYahoo!Japanカードも、比較的審査に通過しやすいカードとして有名です。
他にも、ファミマT カードや、マジカルクラブTカードJ C B、A Cマスターカード(※リボ払い専用カード)などが、審査に通りやすいクレジットカードだと言われています。
個人再生のブラックリスト明け直後は、「ホワイト」状態となり、信用取引の履歴が白紙の状態に戻ってしまいます。
この履歴をクレジットヒストリーと言い、略してクレヒスと呼ばれています。
クレヒスが白紙の状態だと、審査に通りやすいとは言えません。
今までの返済実績が何もないと、債務整理を疑われる可能性もあります。
ですから、作りたい本命のクレジットカード会社で審査を受ける前に、別のクレジットカードでクレヒスを作る方法があります。
その際、まずは先ほどご紹介したような、審査に通りやすく、ハードルの低いクレジットカードを選ぶようにしましょう。
それでも審査に通らない場合は、やはりクレヒスがないことが原因の可能性があります。
その場合、携帯電話やスマホの分割払いで実績作りをした方が良いでしょう。
個人再生から5年以上経過していれば、携帯電話の分割購入を利用できるケースがほとんどです。
携帯電話の分割払いは、ローンを組むのと同じです。
主な携帯電話会社はCI Cに加盟していますので、分割払いをすれば、返済実績を作ることができます。
目安として、6カ月以上携帯電話の分割払いを継続すれば、実績になります。
クレヒスがホワイトの状態よりは、クレジットカードの審査で有利になるでしょう。
なお、クレジットカードを申し込む際は、複数枚同時に申し込むことは止めておきましょう。
「資金繰りに困っている人」とみなされる可能性があります。
3社以上同時に申し込むと、自動的に審査に落ちるシステムになっている場合が多いです。
もし審査に落ちたとしても、必ず1社ずつ審査の結果を待って、次のカードを申し込むようにしましょう。